様々な活躍
クリスチャン・ラクロワはファッション産業を退いても、コンスタントに活躍を続けています。
これは、ファッションという枠を超えて芸術全体を見渡すことができる、クリスチャン・ラクロワならではの活躍です。
ほかのファッションデザイナーは、ファッションの世界以外でこのような多彩な活動はできません。
2010年7月、ラクロワは、フランス造幣局のアーティスティック・アドバイザーに就任しました。
彼は「メダル・ド・マリアージュ(Medal de Marriage)」(結婚や連隊市民協約の記念メダル)のデザインを手がけ、また造幣局直下の博物館のキュレーター、写真展のコンサルタントなどの仕事もこなしています。
ラクロワの手がけた「メダル・ド・マリアージュ」は、モナコ公国のアルベール王子夫妻の結婚の時にも贈られました。
コインのデザインには、ラクロワの、洗練された古典的でシックなデザインを見ることができます。
2012年、ラクロワが2011年10月のオペラ「La Source」(泉)で手がけた衣装や衣装制作のために使われた資料、デッサン、試作品などを一同に集めた展示会が行われました。
ここでは、コスチュームデザイナーとしてのラクロワの創作過程を見ることができます。
ラクロワは、これからも様々なプロジェクトで私たちを魅了してくれるでしょう。
次に彼がどんな形で私たちの前に現れるのか、本当に楽しみです。